知れば知るほど面白い「千歳・支笏湖氷濤まつり」ってどんなおまつり?【2025年版】

知れば知るほど面白い「千歳・支笏湖氷濤まつり」ってどんなおまつり?【2025年版】

厳寒の支笏湖の気候を活かした氷の祭典「千歳・支笏湖氷濤まつり」は、2025年2月で47回目を迎えます。
今では、北海道内はもとより、道外、海外からも多くの観光客が訪れ、毎年10万人以上が来場する北海道の冬を代表するイベントに成長しました。
今回は、観る人を楽しませ、感動させる氷濤まつりについてご紹介します。

千歳支笏湖・氷濤(ひょうとう)まつりの歴史

もともと支笏湖では、春の湖水開き、夏の湖水まつり、秋の紅葉まつりが開催されており、観光客で賑を見せておりましたが、冬になると観光客はいなくなり、旅館、商店街は閑古鳥が鳴くような状態でした。

そこで冬の支笏湖に観光客を呼び込もうと、既に旭川で開催されていた「層雲峡氷爆まつり」を参考に、1979年(昭和54年)1月に第1回目の氷濤まつりが開催されました。


ちなみに氷瀑まつりの『爆(ばく)』には『滝』といった意味があり、氷濤まつりの『濤(とう)』は『波』。日本最北の不凍湖でもある支笏湖の波をイメージし、名付けられました。


氷像制作には、支笏湖のホテル・旅館、遊覧船の会社、市役所職員らが協力して氷像を制作しました。

空港のまちらしく第1回には、氷濤太鼓演奏のほか、航空3社CAによるモデル撮影会も開催されました。

  • 冬の支笏湖
  • 波で吹き付けられ凍りついた桟橋
第1回目の製作の様子
第1回目の製作の様子
第1回氷濤まつりの様子
第1回氷濤まつりの様子
航空会社CAのモデル撮影
航空会社CAのモデル撮影
第1回氷濤まつりの実行委員メンバー
第1回氷濤まつりの実行委員メンバー

氷濤まつりの氷像はどうやってできるの?

氷濤まつりの氷像は、ネイチャーガイドや姫ます漁師、レンタルボート会社など支笏湖で働く方を中心に10名程で制作しています。

11月下旬頃から氷像の基礎となる骨組みづくりがスタートし、12月下旬頃、外気温がマイナスになると支笏湖の水をポンプで汲み上げて、作った骨組みに湖水を吹き付けて氷像を少しずつ大きくしていきます。

年が明けて1月になると24時間体制で噴霧作業が行われ、厳寒の夜も一晩中スタッフが湖水をかけて氷像を制作します。華やかなまつりも厳冬という過酷な気候と地道な作業に支えられています。

氷像の土台となる骨組み
氷像の土台となる骨組み
氷像の製作風景
氷像の製作風景

氷濤まつりの氷像はなぜ青い?「支笏湖ブルー」の秘密

水中の栄養分が少なく、プランクトンの発生も少ないことから透明度が非常に高く、環境省の水質調査でも、これまで11年連続で水質全国1位に輝いています。 この透明度と水質を誇る支笏湖の澄んだ水は光に照らされることで「支笏湖ブルー」と言われる青色の輝きを放ちます。


そんな不純物が少なく、透明度の高い湖水から創られる青く美しい氷像は、光は氷の奥深くまで入って行くことできますが、氷を作っている水は赤い色の光を吸収し、青い色の光は吸収しにくい性質を持っているため、氷の中では青い光がどんどん先へ進むこと出来ます。氷の中で何度も反射してから私たちの目に届く光は青い色をしているそうです。

支笏湖ブルーに輝く氷像
支笏湖ブルーに輝く氷像
ライトアップされた幻想的な氷像群
ライトアップされた幻想的な氷像群

氷濤まつりの見どころ

氷濤まつりは、回数を重ね、試行錯誤繰り返しながら現在の幻想的で迫力ある姿になりました。

毎年、秋なると制作スタッフが集まり、どのような氷像を作るのか、どのような会場レイアウトにするのかなどを話し合い、全体デザインを考案しています。

氷濤まつりの見どころは何と言っても日中の「支笏湖ブルー」と形容される青い氷像と夜はライトアップされた大小さまざまな氷像群です。

昼と夜、2つの顔をぜひ、見比べてみてはどうでしょうか。

2025年はどんな氷濤まつりになるのか今から楽しみですね。

会場へのアクセス

公共交通機関でお越しの方

北海道中央バスが、新千歳空港(千歳駅経由)と支笏湖を結ぶ路線バスを運行しています。
 時刻表や運賃など、詳しい情報については北海道中央バスのサイトをご確認ください。

札幌からお越しの場合は、JR千歳駅まで快速エアポートが便利です。(所要時間:30分)


新千歳空港から

 北海道中央バス「支笏湖」行き(のりば国内線28もしくは1、国際線85)に乗車、終点バス停「支笏湖」で下車(約55分)

JR千歳駅から

 北海道中央バス「支笏湖」行き(系統番号:空4)に乗車、終点バス停「支笏湖」で下車(千歳駅から約44分)


お車でお越しの方

千歳から

 千歳市中心部から、道道16号経由で約30分(25km)
  新千歳空港から、国道36号・道道16号経由で約40分(30km)

札幌から

 札幌市中心部から、国道453号経由で約70分(50km)


【注意】土日祝日の夕方は混雑(渋滞)が予想されますので、お早めにご来場ください。



北海道中央バス 新千歳空港発着時刻表

どんな服装で行けばいい?

氷濤まつり開催中は、北海道では最も寒い時期。

会場は支笏湖畔で開催されているので、風を防ぐものがなく、風の強い日は一段と寒く感じます。


上半身はヒートテック1枚にセーターやフリース、その上にダウンコートなど風をしっかり防げるアウターを。雪が降るのを想定し、フードが付いていると安心です。

下半身はズボンの方であれば薄いタイツ等をインナーに履くのも◎、スカートの方は100デニール以上の厚めのタイツを選んでください(タイツの重ね履きも効果的!)。

そして首・手首・足首と手足は、マフラー・手袋・厚めの靴下などでしっかりと防寒を!屋外では耳も冷えやすいので、帽子や耳当てなどで防寒してください。屋外に出る時間が長い日は、つま先に貼るカイロもおすすめです。


道外の方など、雪道を歩くのに慣れていない方は、空港などで靴底用滑り止めスパイクもあるので、着用をおすすめです。

防寒対策をしっかりとって氷濤まつりを楽しもう。

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